政府が原子力コスト試算案 1キロワット時16〜20円(電気新聞)

「政府が原子力コスト試算案 1キロワット時16〜20円」という記事が電気新聞のサイトにでていた。これが朝日ならふーんで素通りするところだけど電気新聞という業界紙に載るということは業界で結構まじめに考えられる記事ということになるのではないかと思われる。原子力発電のメリットは二つあって・低コストで安定した大電力が得られるということと・CO2を発生しない大電力発電ということである。低コストというのはうそだという論はむかしからちまたではよくあったが、政府の試算を業界が認めるとなると重要性はかなり違ってくる。CO2も実は燃料製造の際に多量に排出しているという論もちまたにあるがそれはどうなのだろうか。とにかく低コストということが完全にうそだということになったら、原発推進派勢力(たとえば経団連)はどう動くのだろうか。コストを20円まで許せば他の発電方法もいろいろ考えられるだろう。太陽光だって耐用年数を30年で計算すれば20円だ。原発を推進する理由は技術継承や核開発力の誇示以外にはなくなるのではないかと思う。技術継承や核開発力の誇示には多数の原発は必要ない。脱原発依存というのは正しい方向であると思う。