原発依存度と電力価格

東京電力が家庭用電力を10%上げようとしているところに、実は東京電力の利益の9割が電力販売量4割の家庭から吸い取ってきたことが明らかになった。10社平均では家庭用4割から利益7割だそうでそれならまあ許容範囲のような気もするが、東京電力の9割というのはいかにも多い。原発が止まると燃料費がかかるとか原発の電力は安いとか言うが、東京電力より原発比率の低い中部電力の料金の方が安いのはどうしてなのかと思っていた。なるほどそういうことだったか。
 そこで原発依存度と家庭用300kWh使ったときの料金を比較してみた。原発依存度は2009年のデータ、料金は「各社電力会社の電気料金の比較」というページから2012年5月といっているデータ。

原発依存度が1%上がると16円安くなるようだ。そして原発依存度0%の場合の標準額は7533円。しかし東京電力は線よりはずれてかなり高めであり、原発依存度同レベルの北陸電力と比べるとなんと600円も高い。値上げしたら沖縄電力も超えてしまうだろう。原発が理由ではないのだ。やはり家庭用の値上げは後回しにし、まずは企業用電力をもっと上げるべきだろう。そのほうが節電にもなる。まあいずれにしても今後原発が再稼動しなければどの電力会社もほぼ沖縄電力レベルになることだろう。