「世界を歩いて考えよう」

ブロガーちきりんが世界を50カ国以上も旅して感じたことや考えたことをつづったもの。いろいろおもしろかったのだが、特におもしろかったのがミャンマーである。
　入国するときに1日1万円くらい現地通貨に両替させられたが、円に戻すことはできないことになっていた。しかし現地では使い道がないのだ。どうにも使えず、現地で知り合った金持ちが不法に持ち込んだワインなどを飲んで消費したのだが、使い道がなければ金とはただの紙切れであることを実感したのだった。
　また、空港からタクシーで町にいかなければならなかったのだが、4人乗せないと動かせないという。金を4倍だしてもだめなのだ。ミャンマーではガソリンが超貴重なので空で走ると逮捕されるのだ。ここでも金は役に立たない。日本円が世界に通じ、日本円でなんでも買えるという状況は実はとても幸せでしかも円高なんて日本人にとってとてもいいことだと実感するのだ。
　「ハイブリッド」ではトヨタは2040年ごろにガソリンが手に入りにくい状況になるだろうと予想していた。今原発が止まって年3兆円の出費がもったいないと池田信夫などが騒いでいるが、3兆円払えば問題が片付く状況はいい状況なのだ。2040年には何兆円つもうが化石燃料が手に入らなくなる状況もありうる。このときに電気だけでも原発で得られれば助かる。そのために今は原発を止め信頼を得られるよう制度の整備や安全対策をすることは間違っていない。そのための年3兆円は安いものだ。日本は将来についてもっと危機感を持って考えなければいけない。

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!