加湿エネルギー

うるるとさららは加湿してくれるが加湿でどのくらい電気を使うか見積もってみよう。
うちは1台で3部屋暖房しているのでその体積は約135m^3である。その体積の空気を10度30%から20度55%まで加湿暖房するときに必要な水分量は(17.2*0.55-9.39*.3)*135=893g 893g25度の水を気化するためのエネルギーは2.573*893=2300kJ=639Wh
というわけで最低0.6kWh程度である。もしこれをうるさらのかわりに加温式の加湿器で加湿したとしても物理量なので原則大きくかわることはない。しかしもしかわりに超音波式の加湿器で加湿したとすると50Whとかですむ。そのかわり上記と同量の気化熱をまわりから奪うので室内を冷やし、その分を暖房エネルギーとしてよけいに暖房することになる。しかしエアコンの暖房効率は5くらいだからそのための電気消費量は0.12kWhですむことになる。
よって、電気の節約のためにはうるさらより普通のエアコンと超音波加湿器の組み合わせが最適である。その節約量は1回の温度上昇時に0.5kWh10円程度。しかし超音波加湿器は水の中にあるカルシウムなども飛ばし、それが水分が蒸発した後も浮遊してテレビなどを白くする。もし細菌を飛ばしたりすると肺に入ってアレルギーを起こし、加湿器病などを発症することもあるらしい。だから超音波加湿器を使うときには同時に空気清浄機とかも必要で、そうなると電気節約量はキャンセルされてしまうだろう。まあ、いろいろ考えてもうるさらは悪くないということだ。

ps
同じ体積を暖房するのに必要なエネルギーを計算してみよう。空気の比重1.3kg/m3、比熱1J/gKとして135m3を10度上げるのに必要な熱量は1755kJ=487.5Wh エアコンのCOP5とすると必要な電力はわずか97.5Wh ほんと? 空気自体を暖房するにはこれだけしか電気はくわないようだ。加湿に必要な電力のほうがはるかに大きい。まじめに加湿しようと思えば暖房を上回るそれなりのエネルギーは使うということだ。暖房の電力は空気というより家自体をあっためるのにつかわれているのだろう。