九州電力の太陽光

東京電力での太陽光導入量は25年度末で330万kWであり、これはピーク電力5600万kWの約6%に相当し、それが夏のピークの需給緩和に貢献しそうだという話を何日か前に書いたが、九州電力を調べてみるとさらにびっくり。
http://www.kyuden.co.jp/library/pdf/enev/effort/renewable-energy_torikumi/renewable-energy_torikumi_1405.pdf

26年4月の導入量が297万kWとほぼ300万kWになっていて東京電力と同規模が導入されているが、九州電力の夏のピーク電力は1700万kWしかない。なんとすでにピーク電力の17%もの太陽光が導入されているのだ。九州電力は夏の電力予備率1.3%とか言っているが、天気に大きな影響を受ける太陽光は予備率にはほとんど含んでいないだろうから、実際には予備率以外に10%以上太陽光で予備を持っていることになる。九州電力での今年の夏の需給逼迫はまったく心配ないといっていいだろう。そんなことはどこも報道しないが。それにしても太陽光は今年度中にまだまだふえるだろうから、ピーク電力削減はいいとしても電力の系統安定性が心配されるほどの導入量となるだろう。東京都は遠い目標として再生可能エネルギー20%を掲げているが、九州電力は風力その他を含めればもうすでに超えている。再生可能エネルギー活用という意味では日本で一番九州電力が進んでいるようだ。知らなかった。びっくり。東京電力はわずか6%で系統整備で連携1年半待ちとかを頻発させているなんて何をやっているのだろうか。やはり原発処理負担が大きいからなのだろうか。しっかりしてもらいたいものだ。逆に九州電力では系統連携問題は発生していないのだろうか、それとも多発していても報道されて無いだけなのか。
いい記事があった。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20131218/323421/
それにしても九州電力川内原発を動かすことになりそうだが、動かせば確実に系統調整余力の低下を招く。そこはどう考えているのだろう。

太陽光発電ムラさんのブログで紹介されていた九州電力の連係制限マップ。
http://www.kyuden.co.jp/library/pdf/company/liberal/110kv/renkeimap_2.pdf
事実上連係ストップのところがたくさんあるようだ。これだけ導入されていればそうだろうなあ。これからソーラーを考える人はよっぽど注意が必要だろう。