太陽光発電7000万kW

全国の太陽光発電の稼働したものと設備認定を受けたものの合計が7000万kW程度になったようだ。26年3月の駆け込み認定が2000万kW以上もあったとのこと。再生可能エネルギーが増えることはいいこととも言えるが、本当にこの量入るようだと電気が余る。例えば東京電力の夏や冬のピーク電力は5000万kW程度だが、今年5月4日のお昼12時の電力需要は2412万kWしかない。ピークの半分しかないのだ。日本のピーク電力は約1億kWなので半分だと5000万kW。太陽光が7000万kWも発電すると2000万kWは消費できない。買ってくれる人がいないわけだ。そうでなくてもいわゆるベースロード電源に食い込むことが多くなり、需給調整も配電も非常に困難になり、捨てられる電気が多くなることだろう。つまりは太陽光発電側にとっては電気が売れなくなるので採算が悪化する。安い充電池が現れてくれるといいのだが。なお、電気を買う側にとっては賦課金負担が増える。7000万kWの太陽光が入っても稼働率10%とすれば約700億kWh。これを42〜36円で買い取ることになっているが、電力会社は8円を払い、残りは賦課金で負担する。賦課金分が平均30円とすれば年間約2兆円の賦課金ということになる。日本の年間消費電力量は約1兆kWhなので1kWhあたり2円の負担ということになる。月300kWhの家庭だと600円の負担ということになる。今が225円だからこんなに入って意外に少ない印象だ。まあ自分なら600円くらいいいと思うが。しかし、太陽光の電気が売れなくなる事態は十分予想されるから太陽光設備の借金はなるべく早く返しておくべきだろう。

追記:日本のピーク電力は1億7000万kWだった。平均1億kW程度。だから需要がないときその半分になったとしても8500万kWだからまだ太陽光だけで電気が余ることはない。まあしかしベースロードに食い込むことは確実だし似たような状況になることだろう。