九州電力の太陽光2

前に九州電力ではピーク電力の20%に相当する300万kWの太陽光発電設備がすでに導入されていてびっくりしたが、九州の太陽光の設備認定容量は約1700万kWに達しているらしい。これは今年のピーク電力予想を上回る。つまり太陽光がフルに発電すると他の全ての発電設備を止めても九州では使い切れない。つまり九州では天気のいいときに太陽光の電気を買ってもらえなくなることが明白だ。実際には制御性のない太陽光だけにするわけにいかないので制御のために他の発電設備を動かすと毎日のように電力の買取制限がかかるだろう。とはいえ発電量としては稼働率10%程度なので足りるわけではないから本来もっと増やさなくてはいけないところなのだが、利用技術が進歩しなければ結局ピークの電気は捨てるしかない。九州に太陽光を作ってしまった人はせっかく発電した電気を捨てられてしまうことがほぼ確実だ。一方東京電力ではピーク約5000万kWに対し太陽光の設備認定容量は約1900万kWでまだ余裕がある。とは言え今後どこまで増えるかはわからないが、九州よりはましだろう。