根室の地質

根室近辺は放射性廃棄物の処分地として地質的に望ましいと地質学者が発表したことがあるそうだ。
東京新聞 2012年9月18日 朝刊
原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分地について、地質学の専門家が、日本列島の中では東北東部と北海道東部の計三地域の地層が最も安定しているとの見解を、堺市で開かれた日本地質学会で十七日発表した。地層が安定しているとした三地域は、北上山地海岸地域(岩手県など)、阿武隈高原北部海岸地域(福島県)、根釧海岸地域(北海道)。地質学会に設けられた「地質環境の長期安定性研究委員会」の委員を務める高橋正樹・日本大教授が私案としてまとめた。・・・」
で、これを受けて浜中町釧路市では処分場なんか絶対作らせないという決議をしたそうだ。根室はしていないのかな?歯舞諸島はこの地層安定領域に含まれるのだろうか?少なくとも根室原発特区構想にとっては地層が安定しているのはいいことだ。
しかし一方で根室は過去400年に1回巨大津波が襲っているそうで、前回が17世紀ということなので次の津波がいつきてもおかしくない。30m以上の津波が来ているそうだが、それよりちょっと大きければ津波根室半島を縦断する。オホーツク海側に原発を作っても山から津波が襲ってくる可能性がある。ということは根室津波を作るなら水没にも耐えるようにしなければならない。当然そのときに人間が水没していなくなってしまうのは困るので人間も水没から救う施設が必要だ。原発をつくる条件としてまず人間を水没から救う施設を作ることにすれば原発を作る理由の一つとなるだろう。原発を作ることで事故リスクは増えるが津波リスクは減ることになるからだ。そういうことを原発を作る理由とするのは倫理的に問題がある気もするが・・・。本来原発とは関係なく津波対策はしなければならないのだから・・・。