美女と野獣

実写版を見てきた。美女と野獣はアニメも音楽も好きでビデオを何回か見たりしたこともあったが最近は忘れていた。実写版もなかなか面白かった。これぞディズニーという派手な世界。それにしても最初の町並みはあとはそれほど使わないし、お城が舞台だから実写版は作りにくいストーリー。ほとんどCGなのだろうが、それにしても金がかかる。もちろんアニメならではのところはCGならでは。最後人間に戻るシーンではじめて俳優、女優がでてくるが、もちろん声は出演しているだろうが出演しがいのない映画だ。ところでアニメになく実写版にある違和感がいくつかあった。まずはお城の世界に黒人がでてくるところ。これはディズニーの中でも議論があったに違いない。しかし人種問題から逃げようのないアメリカの企業だし、未来を考えておとぎ話の世界も人種平等にするぞという決意を示したものかも知れない。でも西洋のおとぎ話と思っている日本人からしてみれば違和感は大いにある。あとは明示的に魔女がでてくるところ。アニメでは魔女が魔法をかけたという過去形で語られ魔女はでてこない。その後のストーリーは運命といかに戦うかということになり、運命論の好きな日本人にはぴったり。ところが実写版では魔女が魔法をかけるところから始まり、魔女が魔法を解くところで終わる。これだと魔女のきまぐれのお話だ。魔女は神なのか?神ならまだおとぎ話にはふさわしいかもだが、この実写版では魔女の気まぐれに翻弄される人間たちみたいなことになって魔女の行動の可否が問われることになる。でもその評価は映画にはない。実写版は映像もいいし迫力もあるけどなんども見るならやっぱりアニメだね。