パイプラインコスト

根室原発構想で直流高圧送電を整備する案を考えたが、それより現実的ですでに各方面から何度も提案されている案としてサハリンから天然ガス稚内にパイプラインで持ってくるという構想がある。この場合稚内発電所を作り直流高圧送電で送るのとパイプラインのまま東京などに引っ張ってそこで発電するのとどちらが安いのだろうか。送電線のコストは1km10億円と言われる。直流高圧送電は短距離だと高いが600kmより長距離だと安くなるらしい。パイプラインのコストも似たようなものらしい。しかしパイプラインはガスしか運べないが、送電線はガスで発電した電気も地熱や風力で発電した電気も運べる。コストが似たようなものなら送電線の方がいいような気がするが、容量があるからガスはガスで電気は電気で運んだほうがいいのかもしれない。余力があればどちらでもいいということだろう。余力がなければ再エネ重視で送電線の方がよさそうだ。原発を止めるとじゃあ日本のエネルギーはどうするんだという話になるが、サハリンパイプラインや北海道の地熱・風力・太陽光・水力等活用するなど方法はいろいろある、というか、電力会社が地域独占で高い電力料金をとるためにこれらの案をつぶしてきたのだ。だったら電力会社が推薦する原発をリスクがもっとも小さくなる根室に移転し、新設で60年動かすという電力会社が拒否する理由がない案で送電線を作ろうというのが根室原発特区構想。電力会社は根室の人が賛成しないという理由で反対するだろう。面白いことに根室では電力会社が原発反対派を支援することになる。