根室の洋上風力

風力発電をするなら洋上が風況がよく、ヨーロッパではそれなりに普及しているようだ。日本で洋上風力の話がでると、ヨーロッパは遠浅で着床式ができるが、日本はすぐ水深が深くなってしまうので着床式ができず、採算が取れないという話になって、話は浮体式洋上風力発電の開発と進んでいく。しかし、根室には遠浅の海がある。根室から国後島歯舞諸島にかけて水深30〜50mの海が広がっている。(防災科技術研究所)

そしてこの辺は風況もよい。(NEDO局所風況マップ)

着床式は水深30mくらいだと安くでき、50mまでなら可能のようだ。根室は日本最大の風力発電基地になれる可能性を秘めている。ところがネットを探しても根室の洋上風力に注目した記事は無いようだ。ここに作っても送電線がないから送れないということもあるだろう。その場合には根室原発構想で送電線を作ることが非常に有効になる。また、北方領土だし、ロシアとのからみもあるから意識的に避けているのかも知れない。ロシアとはサハリンの天然ガスの話もあるし、エネルギー分野では協力していかなければならない運命だ。洋上風力の話も含めて交渉すべきだろう。