九州電力の太陽光出力抑制

先週くらいから週末に九州電力では太陽光の出力を一部抑制している。九州電力は認定容量がピーク電力を超えているからいずれこういう状況になるのは何年も前からわかっていたことだが、それに加えてベースロードとなる原子力を稼働させているので「原発の電気を優先するがために太陽光が犠牲になっている」と原発反対派からの声がたくさん聞こえてくる。原発の出力調整をすればかなり解決するのではと思うが、出力調整は反対派も安全性を理由に反対する人たちがいるし、電力会社も儲けが減るのでやりたがらないだろう。まあ仮に原発を止めたとしてもいずれ太陽光の抑制は必要になる。だからしょうがないと言えばしょうがない。
ところで太陽光の出力抑制について京都大の安田先生が非常にわかりやすい図をツイッターで出していた。

なるほど、これはわかりやすい。部分的な出力抑制をした方が太陽光をはるかにたくさん入れられることがよくわかる。いわゆる過積載と同じ発想だ。過積載ではピークの太陽光を捨てる代わりに曇りや朝晩など太陽光が暗い時の発電が稼げて、結局は捨てた分は回収できる。九州の出力抑制も地域的な過積載と考えればその損は大きくないはず。全然悪い事じゃない。ただ、抑制の影響をうけるのが一部の発電所に限られるので不公平感はあるだろうが。