リーフV2H月別検討

過去1年のデータをつかってリーフV2Hの検討をしてみる。

過去1年の発電量は9027kWh、電気使用量は6426kWh、それにリーフで使う見込みの3500kWhを足すと9926KWh。で約1割オーバー。

月別の場合は月別の発電量から月別の消費量を引いてさらにリーフの見込み消費量292kWhを引いてみる。ただし、発電量と消費量は半月検針日が違うので正確ではないが。そうしてみると9月と12~3月がオーバー。特に2月は584kWhもオーバーしているので工夫でなんとかできるレベルではない。

再エネ賦課金が2021年には4円になっているものとし、月内の過不足はないものとして余った月は8円/kWhで売り、足りない月は29円/kWhで買うと年間44000円の赤字。実際には月内にも過不足があって売り買いがあるだろうからもう少し出費は増えることになるだろう。まあでも、これまでかかっていたガソリン代と電気代合わせて25万円程度が約5万円になるのだから悪くない。少なくともV2Hの40万円は2年でもとがとれることになる。リーフまでもとをとるのはたいへんだが。

ところで上の計算は買う電力をエコスタイルでんきの25円(29円)で計算したが、もし今の電化上手がそのまま継続していれば深夜電力は12円(16円)で使える。その代わり基本料金がかかる。購入電気をすべて深夜電力でまかなえれば年間の費用は22000円まで抑えられる。半額だ。そのかわり基本料金が16000円くらいかかるから合わせて37000円となる。とすると7000円くらい安くはなるがそれほどかわらないとも言える。

そのメリットを享受するには購入電気はすべて深夜(11-7時)に回さないといけないからいろいろ手間がかかる。太陽光で賄えないと見込まれる場合は電気自動車の充電をタイマーで夜中にセットするとか。そんな手間なことをやって年間7000円の節約ではやっていられない。やはり基本料金無料でいつ買っても同じ方が工夫するにも余計な手間がなくていい。いかに太陽光の電気をうまく活用するかだけ考えればOK。

それにしてもこうして再エネ賦課金による制度で補助されて償却できた太陽光発電設備を使って購入電力量を節約することで再エネ賦課金を払う額が減る。それは残りの人にふりかかり負担は増えていく。再エネ賦課金だけでなく送配電設備等や原子力のバックエンド費用等、電力に乗せられている費用はすべてこの傾向だ。この流れが進めばやはり電力は立ち行かなくなりそうな気がしてしまう。少なくとも原子力のバックエンド費用はどこかの時点で税金化することになるだろう。

それを防ぐためには電力は再エネ化が進むのに合わせ、これまで化石燃料を使っていた分野に進出し新たな顧客を獲得していくべきだろう。それは結局低炭素化やエネルギーの国産化につながる。