「パンのココロ」(愛的麺包魂)


愛的麵包魂 BD

「あの頃君を追いかけた」の後にミシェルチェンが主演した映画。youtubeで全編見れるが中国語字幕しかないのであらすじから想像するしかないが、あらすじはごく単純。パン屋の娘には幼馴染で事実上の婚約者の職人がいるが、そこにパンの技術もパーフェクトなハーフのイケメンがやってきて求婚されてしまいさあどうしようという話。なお、イケメンとシャオピン(ミシェル)の会話は英語。でも自分には聞き取れない。

ミシェルチェンはかわいいが、欲求不満が残る映画。オープニングはイケメンだし、ミュージックビデオもミシェルとイケメンが歌っている。最初に求婚を拒否する理由も台湾でくすぶりたくないというのが理由で外国語を習っている。だから当然イケメンと結婚して外国にはばたくのがハッピーエンドのはず。なのに結果的にイケメンとはくっつかない。終わった時、えー、こいつと結婚するの?とがっかりした気分にさせられる。

調べるとこれもリメイクで同じ監督が作ったテレビドラマが元だ。で、元のドラマは比較的好評だったのに映画はそれほどでもないという噂。同じ監督でもやっぱりリメイクはだめなのか?リメイクされるということはリメイク元が良かったということだろうからそういういことなのだろう。ファンタスティックカップルはリメイク元よりはるかによかったが。

で、リメイク元となったドラマもyoutubeで全編見れるので見てみた。映画では主人公はシャオピンだが、テレビでは明らかに職人。職人気質で堅物で柔軟性が無く気難しいが腕は確かで頼りになる感じに描かれている。それがイケメンがやってきて勝手にいじけてシャオピンがとられると焦るのだ。見た目たいして違わないのに勝手にいじけているのがポイント。つまり気持ちの問題を除けば互角に勝負できそう。そしてテレビでは結末がどっちと結婚したのかわざと不明なまま終わっている。一方、映画では職人とイケメンでは見た目も魅力も大きく違う。誰がみてもイケメンの圧勝。気持ちの問題ではない。なのにイケメンとくっつかないという明確なエンディングを作り、その理由が希薄。やはりテレビ版の方が出来は良い。


公視人生劇展 愛的麵包魂

とは言えテレビ版を見ることを勧めるほどでも無い。ミシェルも出てないし。ミシェルが好きならミシェル作詞のイケメンと一緒に歌っているMVを見るのが一番幸せな気分になれる。


ミシェル・チェン 歌「愛的麵包」映画「パンのココロ(愛的麵包魂)」より

ちなみに、「あの頃」の前にミシェルが出演した映画「聴説」はなかなか良かった。ミシェルは主役ではなく出番は少ないしそんなにかわいくもないが、映画としては面白いハッピーエンドで後味も良い。見るならこっちがお薦め。英語字幕もあるし。