八ッ場フルコース

土曜に八ッ場ダムに行っていろいろ楽しんできた。紅葉もちょうどよく、天気にも恵まれて良い行楽だった。

まずはアガッタン。ダム建設に伴い鉄道路線が変更になって、使われなくなった線路を自転車で走れるよう改造したもの。去年も行ったけど今年から路線が延長になって八ッ場ダム下まで行けるようになったので楽しみにしていたものだ。去年と違って長いトンネルがあったりして面白い。目前に八ッ場ダムが見えてくるのもいい。自転車部は去年とは違いいろいろ改良されていた。音もだいぶ抑えられたように思う。

八ッ場ダムについたらダム下を見学。発電もされており、1600kW発電中と出ていた。最大出力は11700kWあるようだ。大きいようだけど、八ッ場ダムによってこれまであった発電所が無効になるので八ッ場ダムが無いときの発電の方が大きかったという話もあるようだ。実際はどうなのだろう。

ダムのエレベータに乗ってダム上に移動し、見学。水量はほぼ満水に近い。そして八ッ場資料館を見学。このダムは足利も被害を受けたカスリーン台風(昭和22年)の被害を受けて構想されたらしい。途中民主党政権によって中止が宣言されたこともあったけど自民党政権に戻ったとたん再開されて今に至る。

そういう説明とともにダム内部の紹介等もされていて連続サイフォン式取水設備というのが面白かった。小さなサイフォン(ダムに比べればの話)が縦に何層にも用意されていてダムの任意の深さの水を流せるようになっている。それにより水の温度制御や水質制御ができるのだ。

そして八ッ場茶屋へ行ってラーメンを食べる。なかなかおいしい。八ッ場資料館を見る前のタイミングで宅急便屋さんが来ていたので多分その日のスープとか麺を持ってきたのだろう。給茶機のお茶も結構おいしかったし、ラーメンについてきた50円引き券で食後ソフトクリームを食べたが、それも結構おいしかった。どれもそこで作っているわけじゃないけど選択のセンスがいいようだ。

ダムのエレベータに乗ってまたダム下へ。車はアガッタンの出発地に置いてあるのでそこまでは歩いて帰る。バスもあるけどせっかくだから吾妻渓谷を見ながら歩く。紅葉のなかの吾妻渓谷は素晴らしかった。アガッタンで来るときには全く渓谷は見えない。やはり渓谷を見るには歩かないと。多分ダム完成後に整備されたのだと思うがかなり怖い景色が見える展望場所が所々に整備されている。

そして車に戻り道の駅八ッ場ふるさと館へ。キャベツとリンゴを買って帰る。ここのリンゴは何回も買っているがおいしい。いい旅行だった。ほかにもいいところはたくさんあるのだろうが、まあ八ッ場ダムの基本のフルコースだろう。ダムができたことがいいことか悪いことかはわからないが、できてしまったのだから楽しむのがよい。