各国の再エネと原子力

世界、日本、中国と再エネと原子力の増減をグラフ化してみたら面白かったので各国の再エネと原子力のグラフを作った。ここにまとめてみる。

まず再掲になるけど世界、日本、中国。そして今回作ったアメリカ、ロシア、インド、イギリス、ドイツ、フランス、韓国、台湾。

グラフの増減ペースが続くとして再エネが全エネを超える時期を見てみるともっとも早いのがイギリスで2030年、次に中国2035年、ドイツ2039年、フランス2043年、韓国2044年、日本2045年、世界2046年アメリカ2050年、ロシア2055年?、インド2055年?、台湾2070年?

再エネというとドイツが有名だがはるかにイギリスが進んでいて中国もドイツをしのぐ。一方原子力のイメージが強いフランスや韓国も日本よりペースが速い。アメリカはトランプさんの影響は見られないがなんとか2050年に間に合うかというところ。ロシアは再エネは始めたばかりのようだが伸び率は高い。台湾は明らかに他国より遅れている。日本は今回書いたグラフの中ではちょうど中間だ。

再エネ伸び率が一番高いのは中国とロシアで年25%。次に韓国年18%、イギリス年16.8%、インド年15%、世界年14%、フランス年11.1%、日本年10.2%、台湾年10%、ドイツ年9.7%、アメリカ年9.3%。ロシアは入れ始めたばかりでよくわからないが中国はすでに相当な量入ってこの伸び率はすごい。韓国の伸び率が意外にすごい。再エネの代名詞となっているドイツが伸び率は意外に低い。

原子力は全エネを賄える可能性があるのは中国しかない。中国は今のペースが続けば2055年ごろに原子力も全エネ規模になる。ロシアやインドでも増えてはいるがシェアはほとんど増えてない。その他の国では原子力は減り続けている。もちろん世界ではSMRの開発が進んでいて爆発的に普及が進む可能性も無きにしもあらずだが。なお、世界と日本の原子力の増減グラフは30年で2倍のペースで書いており、実態に合わせていない。台湾の原子力のグラフは最近の落ち込みを考慮していない。

再エネは不安定とかコストが高いとかよく言われるが脱炭素のためには再エネを増やすしかなく、今のペースで増えればそれは可能。再エネをどううまく増やしうまく使いこなせるかが各国の腕の見せ所だろう。原子力は脱炭素電源だがまあ、はっきりいって期待できない。SMRが普及すれば可能性はあるが国によるだろう。

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世界の再エネと原子力

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日本の再エネと原子力

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中国の再エネと原子力

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アメリカの再エネと原子力

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ロシアの再エネと原子力

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インドの再エネと原子力

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イギリスの再エネと原子力

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ドイツの再エネと原子力

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フランスの再エネと原子力

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韓国の再エネと原子力

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台湾の再エネと原子力