高校講座講座

テレビ番組では知識欲を刺激するバラエティーがよくあるが、目新しさを狙った怪しい情報も多い。ネットだと正しい情報の方が少なかったりする。信頼できる情報が知りたいと思ったとき、教育チャンネルの高校講座ならいいかもと思ってみてみたら結構面白い番組が多かった。高校講座はたくさんあるが、その中で見て面白かったものをご紹介。

「地理」

出演者が面白い。石原良純籠谷さくら籠谷さくらは他では見たことないがアイドルであり朝ドラでチョイ役などもやっているらしい。この二人の掛け合いが抜群に面白い。また、地理はその性格上地図やグラフが必須であり、映像情報は重要だ。テレビの良さを生かしたつくりになっていて面白い。

「あらためましてベーシック国語」

これも出演者が面白い。滝沢カレン金田一秀穂滝沢カレンの父はウクライナ人だそうだが生まれる前に帰ってしまい知らないらしい。母はロシア語通訳者で、そのせいか常識を知らないところがあって面白い。だから生徒役になったのかも。10分の短い番組だが最後に「総括」があって滝沢カレンがコメントするのだがたいてい、授業が意味なかった結果になってしまう。

「簿記」

出演者は酒井瞳・わたびー・松田莉奈酒井瞳はアイドルだが簿記1級を持っているらしい。非常に寒いお笑い芸人のわたびーはなんと東大卒で公認会計士でこの番組の実質的講師。松田莉奈もアイドルだがこちらは簿記はまったくわかりません状態。簿記はなんだかわかりにくいので松田莉奈の不安そうな表情が共感できて面白い。自分も太陽光で簿記は必要なので復習にちょうど良い。

「歴史総合」

歴史総合とは主に近代を対象に日本史と世界史を融合させたものらしい。出演者は元AKBの秋元才加。たいてい食べ物が出てきてそれと密接に絡んだ歴史が紹介される。意外に歴史と料理は密接に結びついている。その意外性もあるし、地図や当時の絵画や写真など歴史には映像情報は重要だ。まさにテレビの良さを生かした番組。

「日本史」

出演者は小日向えり・平野詩乃。平野詩乃も他では見たことないが聞き手としてとても良い。小日向えりは元祖歴女とも言われる歴史マニアで、ほぼ講師。本物の講師がもっと突っ込んだ話をするコーナーが最後にある。日本史も地図や写真や絵画など映像情報が重要でテレビの良さを生かした番組。

「世界史」

出演者は元フジテレビアナウンサーの政井マヤ。キャラクターとして面白くはないけどさすが講師に対する聞き手としては重みがある感じ。最後にちょっと語るコーナーがあるが含蓄がある。世界史も地図や写真や絵画など映像情報が重要でテレビの良さを生かした番組。

「生物基礎」

これはつくりが他とだいぶ違っている。出演者は研究者などの専門家。それをさかなクンがナレーションでインタビューというか進行している。基礎というけど専門家がしゃべるだけに結構専門的な内容で、その性格もわかるし、どこに研究の面白さを感じるかなども随所に現れてドキュメンタリータッチ。さかなクンのナレーションも良い。ちょっと重めだがいい番組。

面白かったのはこんなところ。惜しいな、と思うのは「地理総合」「地学」。「地理」があれだけ面白いのに「地理総合」は井桁弘恵というトレンディな人を使っているにも関わらずいまいち。「地学」は宇宙や惑星など興味ある話題が多いのに出演者もつくりもいまいち。理数系は「生物基礎」以外はほとんど見ないが「数学Ⅰ」はたまに見ている。他にもたくさんあるが元々興味を持たないものは見ないし。

サイエンスゼロもそうだが、こういう系の番組では聞き手が本当に興味を持っているかは結構重要。サイエンスゼロ安めぐみのときは全く見なかったが南沢奈央のときはめちゃくちゃ面白かった。高校講座は番組が多岐にわたるだけに番組のつくりのレベルも千差万別。まあ、もともと高校講座なんだからつまらなくできちゃうものだと思うが面白くすることに成功しているのは奇跡的。勉強にもなるし面白いのは今後も見ていこうと思う。