ことば


音楽にもいろいろな色分けがある。しばらく前の新聞でフルトベングラートスカニーニに色分けした解説者がいた。その解説者はフルトベングラー派なのだが、そういう色分けで言えば私は圧倒的にトスカニーニ派である。それとつながるかどうかわからないが無伴奏チェロ組曲では実に歌う流れる演奏を昔聴いたが、私は「語る」つっかかるような演奏がすきなのだ。なんか音楽を一種の「ことば」として聴くようなところがある。ことばが聞こえてこない演奏、きれいなだけの演奏はどうも退屈で寝てしまうのである。先日の群響の演奏、ニールセンの交響曲であったが変な曲だったが映画をみるようで面白かった。これも流れる曲ではなくつっかかる曲であったのがよかったか。音楽は普通右脳で聴くと言われるが私は左脳で聴いているのだろうか。