2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「原発はいらない」

京都大の熊取六人組といわれる一人、小出裕章の本。書いていることはそれほど目新しくないが、現役のこの分野の研究者なだけに内容は信頼できる。放射能汚染された作物について面白い意見を述べている。現状は放射能が基準値以上になった場合、その地域いっ…

「ミツバチの羽音と地球の回転」

「14歳からの原発問題」に監督インタビューが載っていたので興味をもって、佐野で映画会をやっていたので見に行った。映画の後はその監督さんの講演。映画は冗長で他の人に勧めようとは思わないが、それでも祝島の人たちと中国電力の攻防は見ごたえがあった…

「官僚の責任」

改革派官僚として名を知られた古賀茂明の著書。さすがなかなか面白かった。官僚といわれる人たちの内幕をさらけ出し、公務員改革なしには日本の未来はないといっている。官僚の内幕は自分が就職するころの二十数年前と変わっていない印象で、さらにOBや天…

「池上彰の経済のニュースが面白いほどわかる本」

面白いほどわかるという印象は受けなかったが、いまさら聞けないような知識というにはふさわしいかも知れない。まさに毎日ニュースでよーく出てくる言葉だが、実はよくわかっていなかったという類の知識が多い。とはいってもごく簡単な内容なのであまり面白…

「エネルギーニュースから経済の流れが一目でわかる」

ニュースとの関連は薄い。最初に石油や石炭などエネルギーの確保がいかに大変かが書いてあり、次に地球温暖化問題がいかに深刻かが書いてあり、そして新エネルギーがいかにあてにならないかが書いてあり、そして原子力こそがそれらを解決する答えだというよ…

「プロジェクトX15技術者魂よ、永遠なれ」

東京ドーム、愛知用水、荘川桜移植、カシオデジタルカメラ、トキ人工繁殖、サンヨー洗濯機のドラマ。読み物として十分面白い。面白おかしくしすぎてプロジェクトXは沈んでしまったが。それにしてもこういういわば裏方の仕事を表に出すのは価値ある仕事と思…

イースの燃費等

ダイハツイースのe燃費初出。24.15km/lということだ。さすが。ちなみにプリウス2代目21.99、3代目21.91、フィットHV20.34、インサイト20.05、プリウスα19.90と19.86、デミオ19.43、フィットシャトルHV19.30。転記するのも大変なくらい、燃費のいい車種も…

共通要因故障

でたらめ委員長が前に全電源喪失についてそんな確率の低いことは想定してもしょうがないといったらしい。例えば外部電源が失われる確率が1%、そのとき1台目の発電機が起動しない確率が0.1%、2台目も起動しない確率が0.1%とすると全電源喪失に陥…

「プルトニウムの未来」

プルトニウム路線を走ると2041年にはどうなるかというSF。以下ネタバレ。2041年にタイムスリップするとそこでは高速増殖炉、再処理工場、燃料工場がすべて一体となり超巨大なドームで覆われて、万が一事故が起こっても放射能が出ない仕組みになっ…

放射能をどう恐れるか

放射能をどう恐れるか、世の中の情報は錯綜している。錯綜していないのは100ミリシーベルトの被曝で0.5%癌死が増えるということと、それ以下の被曝の影響は科学的には不明だということだ。これを根拠に0.5%の癌死の増加など誤差範囲なのだから1…

「自分のアタマで考えよう」

ブロガーちきりんの2冊目。前のはブログをそのままのせたようなものだったが今回は書き下ろしであるようだ。自分の考えをまとめるテクニックを多く書いてあり、その手の本は他にもいくらでもあるだろうが、ちきりんが書くとやっぱり面白い。ひとつには価値…

「福島第一原発事故を検証する」

推進派、反対派の色が見えない桜井淳の本。あとがきの日付は5月25日であるが、やはりわかっていないことが多く検証には成功していない。福島第一についてはやはりわからないことはわからない。4号機についての解説などはほぼ皆無。1,2,3号機についての…

ルーデンス定演

昨日はルーデンス合奏団の定期演奏会。曲目はヘンデル合奏協奏曲6−9、ペルゴレージフルート協奏曲、エルガー弦楽セレナーデ、シベリウス恋人、バルトークルーマニア舞曲、アンコールにスベンセン羊の番をしていたころ、マスカーニカバレリアスルチカーナ。…

「14歳からの原発問題」

なぜ14歳からのなのか本文には何も書いていないがそういうシリーズであるようだ。事故前まで原発問題にあまり関心のなかった作家が事故後反省して反原発デモに参加したり、関連ある専門家に話を聞いたりしたもの。原発問題についてはいわば初心者であり科…

「間違いだらけの原子力・再処理問題」

題名から反対派の本かと思ったらばりばりの推進派。基本的に坂本龍一の反対論(再処理場からでる放射能は1日で原発の1年分)などに対応して書かれた本のようだ。わかりやすく書いてあり、再処理のメリットはよくわかる。しかし地震や事故の可能性や対処の…