2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「精神と物質」

1990年の本で、ノーベル賞を受賞した利根川進と立花隆の対談。物理学賞ならなんとなくイメージできるが、生理学医学賞というのはよくわからないままだったのでちょっと勉強しようと思って読んでみた。 登場人物がびっくりするほどノーベル賞受賞者ばっかりだ…

原発の受容に何が必要か

福島原発事故を受けて人々は原発の存在を受容できず、再稼動反対へとつながっている。それに対し、原発推進派は地震や津波が起こっても福島のようにならないことを確認したし、電力不足や代替燃料費の問題もあるから再稼動したいといっている。 しかし原発が…

私は脱原発派か?

現在の原発に対する考え方の主流は ・安全確認後の再稼動。安全確認できない原発は再稼動しない。 ・原発寿命は原則40年 ・原発新設はなし ・寿命による脱原発 ということだろう。おそらく民主党はこんな考えかと思われるし、細野大臣の2030年の原発比率1…

「ぼろ儲け経済学」

「ナニワ金融道」の青木雄二の本。ナニワ金融道は知らないことばっかりでいろいろ勉強になる漫画だった。全部はまだみていないのでいつか一通りは見てみたいと思っている。その青木雄二はこの手のゼニにかかわる本をいくつも出していて暇つぶしにときどき読…

「世界を歩いて考えよう」

ブロガーちきりんが世界を50カ国以上も旅して感じたことや考えたことをつづったもの。いろいろおもしろかったのだが、特におもしろかったのがミャンマーである。 入国するときに1日1万円くらい現地通貨に両替させられたが、円に戻すことはできないことになっ…

「ハイブリッド」

プリウスの誕生秘話。これまで読んだものの中で一番詳しく、苦労もみえて面白い。 ハイブリッドの歴史としては最初のものはなんと1900年にポルシェがつくったシリーズハイブリッドだそうだ。しかし安く航続距離の長いガソリン車にとってかわられた。その後ト…

電気料金検討結果

昨日さんざんあーでもない、こーでもないと考えた電気料金だったが、結論としてやっぱり従量電灯のままにしておくことにした(全然決まり!でなかった)。 なぜか。昨日の検討では朝7時まで深夜電力が使えるとしたが、今や5時でも明るいのでうちではすでに5…

ピークシフトプラン

東京電力は夏のピーク電力を抑えるためにピークシフトプランという新しい料金体系を導入した。そのかわり従来のお得なナイト10は廃止されるようだ。 うちは太陽光があるがオール電化ではないので電力料金は従量電灯を使ってきた。6.45kW乗っているの…

「iPadショック」

iPadはこんなにすごい、おもしろいと言っている本。営業トークのようでもあり、ITオタクの世界のようでもあり、きっとくだらなくって最後まで読めないだろうと思ったが、まあまあおもしろく最後まで読めた。iPhoneもそうだが、PCの一種には違…

原発依存度と電力価格

東京電力が家庭用電力を10%上げようとしているところに、実は東京電力の利益の9割が電力販売量4割の家庭から吸い取ってきたことが明らかになった。10社平均では家庭用4割から利益7割だそうでそれならまあ許容範囲のような気もするが、東京電力の9割という…

「少子化対策が日本をダメにする」

なにいってんだ、少子化が進むことによる問題が顕在化してきている今、少子化対策は必須じゃないか、どこの馬鹿がアホな論をだしているんだろうと思い読んでみた。結構納得で面白かった。 日本をダメにするといっている少子化対策は量的なものだ。とにかく子…

週間東洋経済「東京電力偽りの延命」

図書館で雑誌も借りれるそうなので借りて読んでみた。定価690円を毎週買う人がいるだけあって内容は質が高い。ネットをうろうろしてるのとは違う。グラフィックもたくさんある。こんなのをよくもまあ毎週作っているものだ。 経済雑誌なのでもっと冷静か、…

「物理屋になりたかったんだよ」

カミオカンデでノーベル賞を受賞した小柴さんの本。おもしろいことに自分は馬鹿だアホだといっているような本なのだ。もちろん雲の上の世界ではの話であるが。理論物理に早々に見切りをつけて実験物理の道を歩むのだが、実験装置を作ったりとかも小児麻痺の…

群響定期

昨日は群響の定期にいってきた。指揮は沼尻竜典。曲はショスタコ4番、バルトークビオラ協奏曲等。昔桐生の第九のときから沼尻竜典はきらいで振り方も見たくないのでずっと目をつぶって聴いていたのだが、目をつぶって聴くと緊張感がとぎれず美しいし迫力も…

玉川徹という人

いつものように池田信夫ブログをみたらこんな動画がアップされていた。 テレビ朝日の朝のワイドショーの一コーナーの動画。解説している人が非常にわかりやすく、突っ込み方がよくて納得できる。池上彰の番組みたいな満足感だが、歳も若くて突撃っぽい。玉川…

「本質を見抜く力」

「バカの壁」の養老孟司とその他2名の対談。ものの見方は確かにほかと違っていて面白いといえば面白いのだが、どうも今一面白くない本だ。養老先生はものの見方は人と違うがそれだけで満足しているような感じ。対談している相手はデータや図表は得意のよう…

代替燃料費を少なくするために

原発停止による代替燃料費については国家戦略局需給検証委員会の資料があり、それによれば平成23年度の代替燃料費はLNG1.2兆円、石油1.2兆円、石炭0.1兆円の合計2.5兆円であった。 http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120507/shir…

「ブログ進化論」

2006年の本。ブログの歴史とかではなくてブログとはどのようなものでどう使われ、どんな影響があるかとか、どんな例があるかとか。結論としてはブログとはコミュニケーションツールであり、また個人の表現手段であるというようなことかな。著者は「この…

「あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの」

菅直人夫人、菅伸子の書。菅総理誕生後1ヶ月の2010年7月に出版されている。震災後の今読むとまた、期待以上におもしろい。菅総理の非常にわかりやすい一般向け解説書になっている。菅直人のような人が総理になったというだけでも日本の奇跡だが、震災…

「FUKUSHIMAレポート」

ほとんど報道されていないようだが、これも民間の事故調査委員会による福島原発事故の報告書である。 事故についての記述で他の報告書と大きく異なるのは東電が海水注入をためらったために事故が拡大したと主張しているところだ。1号機の非常用復水器が動い…

電気料金値上げ反応の不思議

東京電力が家庭用電気料金を10%値上げするといってテレビやネット上で反発の声が上がっている。また、メガソーラー等の再生可能エネルギーの買取額案がでて、それが電気料金に上乗せされることの反発の声もある。そこで電気料金のこれまでの推移に興味を…

企業流出論の不思議

原発が再稼動しないと電力不足が深刻化し、それに嫌気をして企業が海外に流出し、その結果国内雇用が減少し、街は失業者であふれ、自殺者が増加するなどと経団連などの原発再稼動派は主張している。疑問その一:電力不足に嫌気をして企業が海外に流出する場…

投稿結果

今年のGWはアゴラに初投稿して結構面白かった。 初投稿した「原発停止の経済性」は自分としては会心のできだったが、あっというまに他の投稿によってトップページから押し出され、日の目を見ないと思っていた。ところが「人気記事(過去1週間)」の欄に登…

バス事故の関越道

事故の起こったあたりの関越道を走ってみた。北関東道から関越を通り圏央道へ。 あのバス事故があれほどの事故になった一因がガードレールの設置方法だ。そういう目でみながら走るとガードレールは驚くほど丁寧に設置されていた。街路灯の柱なんて1本に1本…

国富流出論の不思議

原発再稼動を求める人たちは原発を止めると代替燃料費として年間3〜4兆円の国富が海外に流出するからそれを避けるために原発を早期に再稼動すべきと主張している。ところが代替燃料費を実際に計算してみると以下のことがわかる。原発の代替としてLNG火力を使…

ルンバとiobox

今年の春はルンバ君とioboxの導入で我が家はまた進歩した。このことをことあるごとに他の人に自慢するのだが、誰も感心してくれない。 ルンバ君はとてもいいよといっても我が家はルンバが活躍するほど広くないとか、ルンバを活躍させるためにまず部屋の掃除…

NEXCO東日本は事故の責任を引き受けるべき

死者7人を出すという痛ましいバス事故が起こり、バスの安全性が問われている。テレビのインタビューなどでは、バスはやめて鉄道にします、という声も多いようだ。鉄道は安全であると現在では一般に広く思われているが、戦前は自動車以上に危険なものだった…

「世界で勝負する仕事術」

東芝でフラッシュメモリ開発に携わり、その後MBAをとってフラッシュメモリ事業のリーダーとなり、その後東大准教授に転身した人の回想記。ちきりんさんがおもしろいと薦めていたので買ったのだが、まあ、期待したほどは面白くはなかった。だいたい自分よ…

太陽光発電は夏のピーク電力抑制になるか

メガソーラーからの電力買取価格が42円とされて高すぎる、という多くの批判がでている。しかし一方、太陽光発電は夏のピーク電力を下げるとも言われており、おもにピーク電力対策のために設置されている揚水発電のコストが51円と言われていることから比較す…

バス事故

7人が死亡し重軽傷者多数という痛ましいバス事故が起こった。原因は運転手の居眠りということでマスコミはバス会社陸援隊による運転手過重労働と騒ぎ、国は運転手一人で運転可能な距離を短縮するなどの規制強化をしようとしている。それはそれで間違ったこ…