2011-01-01から1年間の記事一覧

[原発がなくても電力は足りる!」

宝島社の本。基本的に編集部が書いているようだがいくつかの記事は飯田哲也、古賀茂明、大島堅一が書いている。まとめ本としてよくまとまっているし、原発は安全問題がなくてもこれだけの問題をかかえていることがわかる。内容について変に感じるところは特…

「福島原発の真実」

前福島県知事佐藤栄佐久の著書。福島原発の事故を受けてそれまでの福島県の取り組みを書いたものだ。福島県は東京電力の原発検査捏造等様々な東電の不始末を受けて県で独自に原発問題に対応する実力を作るべくがんばってきた。その取り組みは驚嘆すべきもの…

「体制維新−大阪都」

先日大阪市長に当選した橋下徹と堺屋太一の共著。前書きとちょっとの対談以外は橋下が書いている。読むのはちょっと疲れる。まずは政治家と行政職員の関係について。行政をやるのはその99%が行政職員であり、政治家は行政の長として就任するけど基本的に…

「八日目の蝉」

映画をDVDで見た。題名は普通七日目で死んでしまう蝉が八日目も生きていたらそれは幸か不幸かという話だが、映画の内容とどう結びつくのかはよくわからない。人と違う体験をすることが幸か不幸かということかな。中身は父親の愛人に生後誘拐され、4歳で…

「借り暮らしのアリエッティ」

テレビで放送されたのを見た。絵がとてもきれいでそれだけでも見てよかったと思わせる。小人の物語だが重要な小道具としてドールハウスが出ており、うちの彼女がドールハウス作家なので興味を持ってみた。もちろんうちのは家具職人が作るようなものではない…

「六ヶ所村通信」

「六ヶ所村ラプソディ」を作った前後に配信されたビデオレターであるようだ。通信1〜3は六ヶ所村ラプソディの取材記録で、六ヶ所村ラプソディに編集してつかわれたところも多い。4は六ヶ所村ラプソディ完成後の六ヶ所村を追ったものだ。先日の講演で鎌仲…

「原発の闇」

新聞赤旗編集部の本。識者といわれる人たちはたいてい赤旗はとっているといううわさだ。それは隠れ共産党とかという意味ではなく、一般紙が記者クラブにより官僚の広報新聞となっていたり、東京電力の宣伝費が欲しかったりして一般紙にはなかなか書いてない…

「空想非科学大全」

空想科学読本の柳田理科雄の本。いつものように面白いのだが、いつもはテーマが小さく、おもしろいものとそうでないものがあるが、この本はテーマが大きめでしかもどのテーマも面白く、また本としてのまとまりがよい。今まで読んだ空想科学シリーズ中でベス…

NHKスペシャル「メルトダウン 〜福島第一原発 あのとき何が〜」

昨晩の番組を見た。1号機に関する当日の状況を検証したものだ。各種シミュレーションは電源がとまったら数時間以内の炉心溶融を予想しているのに、当日運転員の中にそれを予想した人は誰一人いなかった。非常用復水器は停電時に弁が閉まる仕様になっていた…

「メルトダウンを防げなかった本当の理由」

日経オンラインの記事。筆者は福島プロジェクトという原発事故をボランティアで解明しようとするプロジェクトの人である。原発事故ではここ数日、事故時の3号機の緊急冷却系を運転員が止めてしまっていたというニュースが流れているが、この福島プロジェク…

「はやぶさ」「10万年後の安全」

藪塚で上映会をやっていたので見に行った。「はやぶさ」は全編アニメーションで、非常にきれいであったのでまあまあよかったが、作られた時期にもよるのだろうがイオンエンジンの故障等触れられず、不完全さが不満である。管制の苦労等を記録したドキュメン…

「なぜフランスでは子供が増えるのか」

これも中身濃厚でおもしろい本である。「パリの女は産んでいる」を書いたフランス在住でフランス人を夫にもつ日本人のエッセイストが書いたものだ。前著が話題になってその歴史的な由来などを聞かれたので調べて書いたものだそうだ。いろいろな切り口がある…

岩舟町合併案

何日か前の読売新聞に岩船の合併の話がでていた。それによると岩舟町は佐野に合併するか栃木に合併するかでもう何年もすったもんだしているらしい。私に名案があるので書いておこう。コスモスホールあたりを境に2分割し、佐野側は佐野に、栃木側は栃木に合…

ETV特集

日曜日のETV特集を見た。2008年頃今回の震災と同様な規模の貞観地震について産総研と電力会社で議論になったことは震災後ネットで見て知っていたが、実は20年も前に同様な手法で貞観地震の証拠をつかみ論文発表していた研究者がいたそうだ。そして東北…

読売のデスクは変わったのか?

このところ読売の記事から原発推進、東電擁護の色が消えた気がする。何日か前の東電の事故報告についての3面の特集は実に要領を得たものだった。群馬に飛んだ放射能がいまだにどこからでたのかわからない等、私も持つような疑問がよく整理されていた。前は…

「不幸になる生き方」

評論家で大活躍中の勝間和代の本。ときどきテレビやラジオで見たり聞いたりしてそのつど面白いと思っていたが、本を読むのは初めて。題名もおかしい。こんな題名普通はつけないと思う。そんなところが読む前から面白い。中身は不幸にならないための技術を磨…

「ラーメン屋vsマクドナルド」

銀行出身のエコノミストの人が長年のアメリカ滞在の経験から日米比較をした本。専門家だがくだけて書いてあり読んでいてとてもおもしろい。題名は多くの話題の中の一節にすぎないのだが、サービスを均一化して大量生産し、大量販売し、利益を最大化する典型…

岩舟第九

明日は岩船の第九にベースで出演予定。ベースでオケにのるのは数年ぶりだし、第九の4楽章は桐生でやったが、1,2,3楽章は初めてだ。今日も前日練習だったが、それにしてはまあまあ弾けるようになったかな。少人数で第九をやるというのはとても面白い企画…

「六ヶ所村ラプソディー」

「ミツバチの羽音と地球の回転」を見に行ったときにDVDを買ったので見てみた。「ミツバチ・・・」は祝島の原発反対運動を描いたものだったが、祝島がまとまっているため、中国電力との攻防は見ごたえがあったし、1次産業はだめという中国電力の偏見に対し…

「政治主導の落とし穴」

筆者は文化放送の記者。ラジオ局の記者なんていうのがいるのかというのがちょっとした発見だった。いわゆる記者クラブ所属の大手ではないのでメディアの報道姿勢もきびしくチェックしている。題名が中身をあらわしているような気はあまりしない。しかし特に1…

11月の発電量

11月の発電量は613kWh。1kWあたり95kWhで、合格ライン1kWあたり100kWhを下回ってしまった。最近は晴れていても1日28kWhしか発電しない。4月4日には1日で44.4kWhも発電したのに。パネルがおかしいのかと思って屋根に上がってみた…

「原発はいらない」

京都大の熊取六人組といわれる一人、小出裕章の本。書いていることはそれほど目新しくないが、現役のこの分野の研究者なだけに内容は信頼できる。放射能汚染された作物について面白い意見を述べている。現状は放射能が基準値以上になった場合、その地域いっ…

「ミツバチの羽音と地球の回転」

「14歳からの原発問題」に監督インタビューが載っていたので興味をもって、佐野で映画会をやっていたので見に行った。映画の後はその監督さんの講演。映画は冗長で他の人に勧めようとは思わないが、それでも祝島の人たちと中国電力の攻防は見ごたえがあった…

「官僚の責任」

改革派官僚として名を知られた古賀茂明の著書。さすがなかなか面白かった。官僚といわれる人たちの内幕をさらけ出し、公務員改革なしには日本の未来はないといっている。官僚の内幕は自分が就職するころの二十数年前と変わっていない印象で、さらにOBや天…

「池上彰の経済のニュースが面白いほどわかる本」

面白いほどわかるという印象は受けなかったが、いまさら聞けないような知識というにはふさわしいかも知れない。まさに毎日ニュースでよーく出てくる言葉だが、実はよくわかっていなかったという類の知識が多い。とはいってもごく簡単な内容なのであまり面白…

「エネルギーニュースから経済の流れが一目でわかる」

ニュースとの関連は薄い。最初に石油や石炭などエネルギーの確保がいかに大変かが書いてあり、次に地球温暖化問題がいかに深刻かが書いてあり、そして新エネルギーがいかにあてにならないかが書いてあり、そして原子力こそがそれらを解決する答えだというよ…

「プロジェクトX15技術者魂よ、永遠なれ」

東京ドーム、愛知用水、荘川桜移植、カシオデジタルカメラ、トキ人工繁殖、サンヨー洗濯機のドラマ。読み物として十分面白い。面白おかしくしすぎてプロジェクトXは沈んでしまったが。それにしてもこういういわば裏方の仕事を表に出すのは価値ある仕事と思…

イースの燃費等

ダイハツイースのe燃費初出。24.15km/lということだ。さすが。ちなみにプリウス2代目21.99、3代目21.91、フィットHV20.34、インサイト20.05、プリウスα19.90と19.86、デミオ19.43、フィットシャトルHV19.30。転記するのも大変なくらい、燃費のいい車種も…

共通要因故障

でたらめ委員長が前に全電源喪失についてそんな確率の低いことは想定してもしょうがないといったらしい。例えば外部電源が失われる確率が1%、そのとき1台目の発電機が起動しない確率が0.1%、2台目も起動しない確率が0.1%とすると全電源喪失に陥…

「プルトニウムの未来」

プルトニウム路線を走ると2041年にはどうなるかというSF。以下ネタバレ。2041年にタイムスリップするとそこでは高速増殖炉、再処理工場、燃料工場がすべて一体となり超巨大なドームで覆われて、万が一事故が起こっても放射能が出ない仕組みになっ…