2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
面白い本である。特に何の理由もなく裁判の傍聴をするという趣味(この人の場合は職業ライターなので取材ということになるが)をはじめてみたという手記である。有名裁判では傍聴席が抽選になることもあるがたいていの裁判には傍聴人はほぼいない。しかし裁…
映画「華氏911」などをみた兵士や家族がマイケル・ムーアに送ったメール集。マイケル自身は前書きを書いているだけであとはほんとにメールだけである。時期はブッシュが再選される直前である。特にイラクに駐留しているか、その経験のある兵士のメールは…
臨界事故で中性子被曝した大内さんを治療した東大病院をNHKが取材した記録。被爆当初はちょっと体がはれているくらいで健常者とかわらないように見えた大内さんがわずか2ヶ月の間にかわりはてた姿になりついになくなってしまう。もともと致死量以上の中…
コレステロールが低い人はかえってリスクが高まる場合があることをいろいろなデータを使って解説した本。日本人で女性で65歳以上であればコレステロールにより癌が減ることはあっても心臓病がふえるリスクはほとんどないらしい。欧米人にくらべもともと心…
裁判官の横着を書いた人の本。あるとき身に覚えがないのに見知らぬ女性に「痴漢だ」といわれた場合、疑いをはらそうとして女性と一緒に駅員のところにいったりするとそのまま警察に引き渡され、被害者の女性の現行犯逮捕となって24時間の拘置、その後23…
性差医学への招待という副題。医学書かと思うと半分以上が医学と言うよりは性差についての比較社会学のような感じ。よく言われる女性は左右の脳をつなぐ線が太いのでおしゃべりだというような説は最新の研究では否定されているらしい。性差医学の研究が進む…
実は前半だけしか読んでいないのだがインパクトがあったので感想を。それまでバリバリの強気サラリーマンで年収1500万もあったのに高脂血症治療薬を飲み始めたとたんいろいろな症状に悩まされ働くこともできなくなり国に副作用申請をしたが却下され弁護…
本ではなくネット上の論文。先日のメタンがメタノールになったものだが研究主体はまったく違う。こちらの論文では570km四方の海域に洋上風力発電を設置すれば日本の全エネルギーをまかなえることを示している。それに要する費用は約1000兆円。メタ…
転職で天職をみたいな本は多いがこうあからさまに転職は損だと主張している本はめずらしい。それがどうしてめずらしいのかこの本は解説している。つまり転職仲介ビジネスがもうかるからなのだ。そして実際には転職をすればするほど雇用側の評価は下がり、結…
ウイキペディアを作った人の物語かと思ったら(ちょっとはあるが)どちらかというと批判本である。ウイキペディアはだれでも書き込みができるわけだからまったく信頼の置けないものなのだがそれがわかっていない人が多すぎる。また中にはひどい情報を書きこ…
本ではなく、ネット上の論文。 http://www.jrtt.go.jp/business/research/seika/data/h18-03.pdf 日本近海の洋上に風力発電所を浮かべ、メタンを製造するものである。砂漠に太陽光発電所を作るよりは近いしやっぱり太陽光発電は高いのでこちらのほうがコスト…
かなり前に話題になった本である。生協の一言カードに学生が投稿したものへの生協の白石さんの回答。別にそんなに感動的なものがあるわけでもなく本になるほどのもの?と言う感じである。でもこれはネットで話題になり本になり、マスコミで取り上げられて有…
いつもHPを見ている安井至の本。 http://www.yasuienv.net/ 環境問題をわかりやすく解説している。のであるがやっぱり環境問題は難しい。昔割り箸は環境によくないからマイ箸を持つようにしようという運動があったが、それに対し、割り箸は間伐材や端材を…
著者は面白い経歴の人で東大の化学科をでている。その後司法試験に合格し裁判官を長年やって最近やめて弁護士になった。横着というと聞こえは悪いが省エネみたいなことでありおそらくはどんな職場でも似たようなことはよくある感じである。裁判官は判決文を…
著者は朝日新聞の特派員。生々しい現地での取材の記録などがつづられている。イラクの人々もアメリカの侵攻によるフセイン政権の打倒については期待する人も多かったようなのだ。しかし打倒後のフセイン残党狩りで多くの無関係な市民を投獄したり殺したりし…