相田みつを物語


年末に木梨演じる相田みつを物語をみた。足利の人なので興味を持ってみた。淡々とした物語ではあったがなかなか面白かった。相田みつをとは何者かあまりよく知らなかったが「書家」であることがよくわかった。要は芸術家である。食える見込みもないのに書家として生きていくなんてよくもやるものだ。それだけの信念がないとできないことだが食えなければ人に迷惑をかけることにもなる。相田みつを美術館は足利の人が反対したので銀座に作ったといううわさがあるが本当なのだろうか。本当だとしても食えない書家がまわりに迷惑をかけたとしても不思議はない。一方そこまで書家にこだわっておきながらその分野での名声も得ようとしていない。金も名声も得られない自分の信念だけを支えに生きるのは苦しかったに違いない。まだ生きていてもおかしくないのに全国的に有名になったころに死んでしまった。芸術家は死後に価値が決まるというが地でいってしまった。見返りの少ない人生だったがこれだけ世間に爪あとを残したのだからよかったのだろうか。