根室原発特区構想の元手

根室原発特区構想だと廃炉費、新規原発建設費、長大な送電線の建設費などが最初に100兆円必要だ。そんなお金、電力会社も銀行も出せないだろう。じゃあ実現不可能かというとそんなことはない。建設国債を発行して公共事業でやればいいのだ。今1000兆円の国債残高があるのだから100兆円なんてたいしたことないし、赤字国債5年分でしかない。しかもこれは確実に元がとれ、リターンが得られる投資だ。すべて完成すれば毎年5兆円の収入が60年続く。利回り5%ということだ。だからまったく無駄ではない。赤字国債とは違うのだ。しかし、国全体としてはたしかに元がとれるはずだが、普通に考えれば100兆円は国が出すが、リターンの5兆円は電力会社のものだ。これは原発の移転でしかなく、原発は国のものではないからだ。まあ、送電線は国のものになるかもしれないからその使用料をちょっととるくらいか。移転で寿命が延びた分は国家に戻してもらうとか。あとは乗数効果での税収アップ程度?実際にはリターンはあまりないので、まあ、温暖化対策とエネルギー安全保障の政策費用として国が出すと考えることになるだろうな。