「疾れ!電気自動車」


「疾れ!電気自動車」慶応大の先生が開発した速度も航続距離も文句ない電気自動車をなぜメーカはつくらないと文句をいっているルポ。世間では燃料電池車が話題だがそれは小泉さんが気に入っているだけで実際には効率が悪くインフラもなく値段がさがらず使い物にならない。ハイブリッドは実用化しているがエンジン系とモーター系が必要なので無駄が多い。電気に徹すればミッションやデフギアがいらなくなりインフラも問題なく量産すれば安くなり燃費は3倍になるということだ。こういう単純に一方的視点で書いたルポは読みやすいがそれだけにまゆつばである。慶応大の技術を検証するようなことはなにもしてないし、メーカが手を出さないのはそれなりの理由があるだろうに広報に文句をいっているだけ。そういえばこれは2004年の出版だが最近の富士重工が電気自動車を作るという情報は反映されていない。業界でも燃料電池はだめという認識は一般化しているようなのでまあ多少の問題はあっても電気自動車の方向に流れていくのではなかろうか。