「閉ざされた時間割」他


「閉ざされた時間割」学校のころたいくつな授業中に窓の外を眺めながら宇宙人でもやってきて自分をスーパーマンにしてくれないかななんて想像しているような内容。アニメなどより漫画っぽくまじめに楽しむ気にはなれないがまあちょっとは面白い。
 先日の太田フィルの録音を聴いた。やはり冷静な演奏。なぜ指揮者がオケの前で棒をふるのかといえばそれはやはり音楽が時間の芸術だからだ。どこをどれぐらいの速さで、どこはどれだけ遅くどこはテンポを動かさずどこはテンポを動かすなど時間の設計がしっかりしていて設計どおりにオケを動かすことができればオケがよくても悪くても演奏の大枠は決まってしまう。そういう音楽的な基礎、骨格がしっかりした安心して聴ける演奏だった。しかし聴いて楽しいかというと今ひとつかな。どれだけ音楽にに魂をいれられるかという問題なのかも知れないし、オケ自身がどれだけ音楽を楽しんでいるかという問題なのかも知れない。