のだめ3


のだめ15巻まで読んだ。まあ一応のだめのヨーロッパ初リサイタルは成功し、千秋との仲も進んで一応の完結のように思える。この先は千秋は常任となったオケで苦労し、一方のだめは順調に羽ばたいていってしまいそうで二人の仲も離れそうな気配。あまり先を読みたくなくなってきた。千秋とのだめの差は芸術とエンターテイメントの違いにも感じる。いつの時代でもどんな分野でも芸術的にすばらしいことを客が喜ぶとは限らない。だからといって芸術の価値が下がるわけでもない。しかし客が喜ぶことをするのも別な意味で価値あることである。どちらに進むのがいいのか、両者の統合はできないものなのか。プロの音楽家はたとえ成功したとしても悩みはつきない。なおアマチュアの場合自分が喜ぶ自己満足度という評価尺度もあり、これを優先させておけばあまり悩みは発生しない。
 ところで千秋とのだめのようにも見える指揮者とピアニストの知り合いがいるのだがヨーロッパの生活はこんな感じだったのだろうか。千秋がときどき陥るようにオケとの関係に問題が合った気もしたが。今はどうしているんでしょう。