「聞かなかった場所」「復活の日」「エミール(上)」


「聞かなかった場所」妻の突然死の謎を探る男性の話。妻の謎解きはなかなか面白い。その後犯罪がばれる過程も意外性がありまあまあ面白い。地味な話ではあるが。「復活の日」細菌兵器により南極以外の人類が全滅する話。話としては本当にこれだけなので描写が命のはずだがいまいち。しかしながら実際にも起こりうる話なので身につまされる。「エミール(上)」モーツアルトが神童であるころに書かれた教育書。読みきれないのでかなり読み飛ばしているが。教育をまじめに考えるとこうも奥が深いものか。それにしても古典というのはいつ読んでも新しさを感じさせるものだ。この本が1762年でなく1997年に書かれたとしてもあまり驚かない。デジタル社会にたいするアナログの復権みたいにとれるようなところもある。人間とは変わらないものである。