「脳死再論」


脳死再論」前著脳死発表後の批判について反論したもの。橘氏の主張ははっきりしており脳死とは脳の器質死であり、それを確認するには脳血流停止を確認すべきだというものである。これほどの論客がさまざまな資料をあげて論じているのに主張がいれられないというのはどうしてなのだろう。その結果どうなったのかよく知らないが。しかし前に飛行機事故墜落の事故調査の本を読んだときにも思ったが常識で考えると当たり前のことが専門家が集まると通用しなくなるという現象が日本ではよくおこるようだ。きっと各自が意識しないまま人間関係により事実がゆがめられるなどによるものだろう。こういう国で真実をつかむのは難しいかも知れない。日ごろからよく注意する必要があるだろう。医者とは患者のことを考えてくれるものだということを普通はのんきに信じているものだが和田移植についてのレポートを読むとやはり医者にすべては任せられないという感じになってくる。医者も意外に悪者であるばあいもあるし意外に馬鹿な場合もある。もちろん医者のアドバイスを聞かないようでは困るが医者のいうことをすべて信じるのもだめなようである。