「脳内革命2」「団塊の世代」「変体少女文字の研究」 他


「ウイーンの日本」
ウイーンでの日本との文化交流史。オーストリアと日本ならまだしもウイーンだけに着目した本も珍しいだろう。特に明治頃のウイーンでの日本ブームはかなり激しいものがあったようで興味をそそられる。が、ほかはあまり面白くはなかった。
「脳内革命2」
脳内革命はよんだはずだが2を読んだかどうか記憶がなかったので読んでみた。1を読んでいるかどうかはほとんど関係ないつくり。書いてあることはもちろんプラス発想や瞑想などもあるが多くはゆるい運動が健康によいということでありためしてガッテンなどがいつも言ってることと共通している。あまり脈絡のある本ではない。プラス発想は苦手だが自転車には乗っているのでまあいいかな。
団塊の世代
1975年ごろ書かれた小説。小説としてはあまり面白くないが団塊の世代が遭遇することを予測した内容はよく当たっている。特に90年代のリストラをいいあてているのはまるでその時代に書いたようでさすがとしかいいようがない。
「変体少女文字の研究」
いわゆる丸文字についての研究。研究というほど堅くなくエッセイのようなもの。丸文字が昭和49年にほぼ完成され、昭和53年には全国的に普及したという調査結果は面白い。しかしそれ以上の結果はなく、本人が自賛するほど面白いものとは思わない。題材として時代の特徴をとらえることに成功したということだと思う。