「ディズニーランドの経済学」「マッハの恐怖」 他


「ディズニーランドの経済学」
ディズニーランド開園3年目程度で書かれた本。ディズニーランドのできる経緯や内幕などがかかれていてなかなか面白い。東京ディズニーランドはずいぶん日本側で工夫しているイメージがあるがやはり基本的にはアメリカのディズニーランドのコピーなのである。ディズニーがディズニーランドを作ったときのエピソード:遊園地で子供たちはおおはしゃぎしているがそれを見ている大人たちはてもちぶさたでつまらなそうな顔をしているというのはたしかにそうかもと思った。ディズニーランドは乗り物に乗らなくても楽しめるのだ。そこが他の遊園地とは決定的に違うところなのである。
「マッハの恐怖」
続マッハの恐怖はすでに読んでいるのだが続より面白くまた新しさを感じさせる名作である。続はいくつかの事故のレポートの並列であるがこれはほぼ同時期におきた3つの事故の調査がリンクしながら進むものでありまた複数の調査団の比較評価もできるところが非常に面白い。調査団が違うと結論の出し方もまったく違うというのは事故調査の難しさを示すところだろう。私の場合も就職当時それまで縁のなかった技術系の職場に配属されて技術系の考え方というのがつかめない時期があった。なにをどこまで疑えばいいのかなにをもって確かめたといえるのかわからなかった。事故調査というのはこういう、何を疑うか、どこまで疑うか何をもって確認するかというものの考え方により結果が大きくちがってくるようである。そんななかであくまで確信ができるまで取材するこの柳田という人の確固たる記者精神は尊敬に値する。結局この人はこの本をきっかけにその道の専門家になっていくわけだが逆にいえばなかなか普通の人はこうはいかないということでもある。
バカの壁
ずいぶんと話題になった本のはずなのだがあまりおもしろくないし、どうもいまひとついっていることがよくわからない。なぜこれほど話題になったのか。自分のバカの壁はかなり強固なようである。