「データで見る抗がん剤のやめ方始め方」


近藤誠の本ではあるがデータばかりなのでさすがに面白くない。近藤誠の本は健康なうちに読んだほうがよい。なぜならがんに対しては手術や抗がん剤は合併症や副作用はひどいのに効果はあまりないから治療はやめて治すことはあきらめなさいという主張だからである。患者になってからこんな主張に耳を傾けるわけにはいかない。彼が主張しているのはあくまで統計データの話であるから他人事でないと読む気にならない。白血病など劇的に抗がん剤が効くがんが一部あるが通常のガンに対しては延命効果すらあやしい。50%生存期間はわずかに長くなっているが20%生存期間では変わらなかったりする。まあとにかくデータはうそをつかないからいつでも見られるような形でデータが整理されているのはいいことだろう。