「発電貯金ならほっといてもお金が貯まる」


太陽光発電装置を取り付ける側の電気屋さんが書いた本。しかし太陽光発電の難しさなどもよく書いてあるし、納得いくまで何度でも図面を書き換えるのがよい業者なんて業者側からはあまり書きたくないようなことも書いてある。太陽光発電装置はいうまでもなく電気設備であり、電気屋さんの仕事である。しかしそれをとりつける側の屋根は家のもっとも大事な主要設備であり建築屋さんの分野である。そのため取り付ける上では建築の専門知識が必要であり、両者を兼ね備えた業者は少ない。一方何年も前に問題になった太陽熱温水器の押し売り業者がこの分野に進出していてあやしい業者も暗躍している。だから業者選びが非常に難しいのである。ということがよくわかる。今日の読売新聞に一人1日1kgのCO2削減ということで事細かな話がかかれてあった。電球を蛍光灯に替えると1日45gの削減ということだ。その他いろいろ涙ぐましい努力がのっているがいずれも数十g程度である。3kWの太陽光発電装置を設置すれば1日に約10kWh・・・石油1Lに相当する電力を発生し、発電送電効率を考えれば3Lの節約、CO2にして約7kgの削減になるはずだ。太陽熱温水器でも1日に石油1L分のエネルギーを確保できるので2.5kgぐらいのCO2削減となる。あわせて1日で約10kgの削減。原発を太陽光で置き替えようなんて言う発想で考えると太陽光はいかにも非力だが、CO2削減という発想で考えれば他のどんな方法よりも強力である。ついでに今日は自転車通勤であるがこれによっても7kgのCO2削減。細かい節約はもちろんよいことであるがとにもかくにも太陽光と人力を活用することがCO2削減の道でありその削減量は節約などにくらべてはるかに大きい。