「レポート常温核融合」


日本人記者による常温核融合をめぐる報告。基本的に中立な立場であり否定派と肯定派に2極分離していく様子が描かれる。中立的立場としては当然ながら常温核融合がほんとともうそとも結論できないので読んだ充実感はない。とにかく、フライシュマン、ポンズの主張したことは再現性がなく否定されたというのは事実だろう。そこで現象の再現性をあげるとか、なにが起きているかを見極めるために研究が一部で続けられているのも事実だろう。結局のところ一部で続けられているなんらかの核反応があるという研究結果は他の学者をまきこむだけの説得力に欠けるというのが現在の姿と思われる。