群響幻想


昨日はシルクホールで群響の幻想を聴いた。指揮は山下一史。この指揮者を聴くのは2回目。1回目はNHKFMの公開録音だったが大好きなベト7だったにもかかわらずオケが反応せずがっかりなものだった。今日はオケが群響でどんなになるかと思ったが予想以上にいい反応でまるでアマオケを聴きにいったかのようなわくわく感を味わった。特に弦のそろい方はうまいからあったとかいうのではなくて気持ちがあってそろったかのような一体感があった。1stの音はとてもすっきりして、表現力もでてきた。低音の充実にバイオリンがおいついた感じ。あの女性コンミスの入団は非常によかったと思わせる。このままいくとまだまだうまくなりそうだ。(プロオケにいうことではないが)昼間は大泉のサンバカーニバルを見に行った。ほとんど買い食いをしていてまともにサンバを見たのは2グループだけだったが打楽器隊がすごいのと指揮者がいるのが面白かった。歌と打楽器隊と踊りがある構成は八木節と似ていなくもない。ところかわればずいぶんかわるものだ。

前の山下一史のときの感想。
「NHKFMの公開録音に当たったので前橋で東フィルを聴いてきた。曲はレオノーレ、モーツアルトクラリネット協奏曲、ベートーベン7番。3月20日に放送されるそうだ。モーツアルトはたいへんきれいでさすがプロと思わせた。しかし実はほとんど寝てしまってあまり覚えていない。ベートーベン7番はさすがに寝なかったが、なぜかつまらないのである。コンマスは誰かのように腰をうきあがらせながらばしばし弾いているし、指揮者だって結構熱をいれて振っている。なのに音が沈んでるままなのだ。あまりにも落ち着きすぎているというのだろうか。これが東京のプロの音だとすればつまらないものだ。群響は結構いいオケなのかもと思った。」