ダークマターとダークエネルギー


最近宇宙物理の方でダークマターダークエネルギーが話題になっているそうだ。スターウオーズとかにでてきそうな名前だが調べてみるとこういうことだ。ダークマターとは人間には見えないが質量だけはあるもの。光を発さないというだけでなく吸収もしない。われわれが物質と認識していないものである。なぜそれがあるとわかるかというと銀河の中心部と周辺部の回転速度があまり違わないことがわかり通常の計算ではありえないのだが銀河周辺にダークマターがあるとすると計算とあうのだそうだ。ダークエネルギーは空間の斥力のこと。最近の観測で宇宙の膨張が加速していることがわかったらしい。ビッグバンでおきた膨張が重力によって減速し、宇宙が重ければいつの日か宇宙は収縮に転じ、軽ければ収縮はしないが膨張速度がおそくなっていくというのがこれまでの説だった。膨張が加速するということはそのためのエネルギーがなければならないことになる。それがダークエネルギー。もし宇宙が収縮に転じれば宇宙は灼熱地獄になるので膨張が加速しているのは人類にとっては朗報といえる。(まあほとんど関係ないが。)ダークマターはまだ未知の素粒子など候補があるが、ダークエネルギーは現在のところまったくお手上げのようである。よく宇宙は風船に例えられる。風船の表面に2次元的に銀河を書いて風船を膨らませれば銀河の距離はどんどんはなれる。しかしその原因は風船の表面をいくら探してもわからない3次元の現象なのである。ダークエネルギーもおそらくは違う次元の話なのだろう。人類にわかる日がくるのだろうか。