右往左往することの価値


民主党がここにきていろいろと迷走している。普天間の問題もそうだし、子供手当て、高速無料化、暫定税率などなど、選挙のときに皆が期待したものがことごとくだめになりそうになっている。まあ、そんなもんだろう。民主党はできると言っていたがそんな簡単なものではないだろう。来年度なんとか実現しようと小手先の人気取りに走るより、今年度はじっくり考えるだけにして来年度こそきちんとやるようにした方がいいのではとも思う。まあ参院選があるからそうも言っていられない。結果として右往左往することになる。マスコミは右往左往しているのをみて政権担当能力がないとか決断力がないとか公約違反とかつっこみどころ満載で喜んでいるが、それはそうなのだろうか。計算とかする場合に、最適値があるとしして求める方程式がなければモンテカルロ法で最適値を求めたりするわけだ。もちろん最適値を求める努力をせずに暫定的に結果をだしてしまうこともできる。しかし右往左往することにより最適値に近づくことは期待できる。実際に仕事上でも右往左往しているときはなんてばかなことやっているんだろうと思うが、後で振り返ったときにそのことが最適値に近づく結果になっていることはよくある。普天間の問題を知事会で話し合うなんて言う動きはそのひとつではないか。日本はこれまであまりにも最適値を求める努力をしてこなかった。民主党の右往左往は将来振り返ると非常に価値があるものだったということになることを願いたい。