電気自動車とボトムアップ

電気自動車は深夜電力を使う。深夜電力が現在あまっているのかどうかはわからないが、原発が出力調整をしない以上、電気自動車が増えた分がほぼ火力で補われることは間違いない。ただし、深夜電力が余っている場合、火力がアイドリング状態ならば、多少増えても燃料消費量がそれほど増えない可能性はあり、その場合はハイブリッドより電気自動車の方がCO2を増やさないことになるであろう。リーフの24kWhの電池を6時間で充電するとすると4kW、将来電気自動車が普及して1千万台ほどになったとすると、深夜電力のボトムアップは4千万kWになる。今のピーク電力が1億8千万kW、深夜の最低電力はよくわからないが6千万kWと考えると、ボトムアップの結果1億kWまであがるので、発電容量上問題ないし、ボトムアップ発電効率も上がれば火力で発電したとしてもハイブリッドより効率は向上するかも知れない。なおボトムアップに成功すれば、火力を減らして原発に置き換えることもできる。原発がいいかどうかは議論があるし、電池の環境負荷など他にも問題はあるが、社会が原発と電気自動車を受け入れるならこれはこれでCO2的にはいい方向なのだろう。しかし世の中朝日新聞のように電気自動車は好きだが原発はきらいという人が多いように思う。それは許されない。電気自動車と原発はセットなのだ。電気自動車が好きなら原発も好きにならなければならない。