電気自動車と深夜料金

リーフが発売になると深夜料金で1km1〜2円で走れると思って買う人が多いだろう。しかし深夜料金とはエコキュートのための料金であり、エコキュートを持っていない人には適用にならない。エコキュートを持っていなくても適用になるお得なナイトとかいうプランもあるが、それにすれば昼間の電気料金が高くなる。昼間家にいない人はいいが、昼間も家にいる人とかでは電気自動車に深夜料金を適用する方が得か、昼間の料金を高くしない方が得かはよーく考えなければいけない。たとえば月に1万円の電気料金を払っている人がいて、電気自動車を買って深夜電力を利用しようとする。通常電気は23円、深夜電力は9円、昼間電力は29円とし、電気自動車は5km/kwhとする。契約を変えずに23円の電気を使うとコストは1km4.6円。プリウスの5円とほとんど変わらない。そこで深夜料金を利用しようとするが、昼間の料金が高くなるので(この人はほとんど昼間に電気を使っていると仮定)電気自動車の平均走行距離が31kmでほぼコストが4.6円、31km以下の走行だと深夜電力を使うほうが高くなる。たとえ1日100km走ったとしても2.7円で1円台には下がらない。平均1日100kmというのは年間3万6千キロだからそんなに走る人はそうそういないだろう。実は1km1円なんて幻想なのだ、今のところは。ただ、電気自動車が普及すれば電力会社は電気自動車用の深夜料金を用意するだろう。まあいずれ1km1円で走れる時代はくるでしょう。でもそうなったとしても10万キロ走ったとして燃費10キロの車で130万円。1km1円なら10万円。その差120万円。プリウスなら50万円、その差40万円。今のところそれでもとがとれるような値段ではないようだ。