のだめ最終巻

のだめカンタービレ(25) <完> (KC KISS)

のだめカンタービレ(25) <完> (KC KISS)

のだめの最終巻を読んだ。日本でライジングオケがオペラ魔笛をやるというものである。リアリティがあるがあまり面白くはない。のだめと千秋の共演も果たし、プロポーズらしきところでおしまい。普通のオケ曲と違ってオペラにあわすオケの指揮は難しいだろうし、すでに世界で活躍しているはずの千秋が市民オペラで苦労するというのは普通に考えるとなさそうだが、実際にはありそうな話だ。実際に指揮者として活動している人たちは市民オケや市民オペラの指揮も受けているし、市民オペラのような一定の技量に達していない人たちを使って指揮の力でいい結果を出そうとすることで修行の場にしているような気もする。今やN響やテレビで活躍している岩村力もわれわれを振って大泉のフィガロを振ったわけだし。しかし千秋とのだめの関係はいいのだろうか。のだめがあまり活躍するとやはり結婚してもうまくいかないような気がするが。まあそのレベルはわれわれの想像を超えるのでよくわからないが。のだめも最初のうちは面白かったがやはり高みに上っていくと修行の意味合いが強くなりコメディとしては面白くなくなった。リアリティがあるのはいいことだが。原作がこれほどリアリティを追求しているのだからドラマや映画ももう少しリアリティを追求したベートーベンウイルスぐらいのレベルにしてほしいものだ。ベートーベンウイルスのチームがのだめの韓国版をつくるといいものができそうだが、そんな話はないのだろうか。