祝!放水成功

福島第1の考えられる最悪のシナリオは使用済み燃料が溶融し再臨界して大爆発することである。それを防ぐための放水であるが、第2の最悪シナリオは放水に伴う衝撃や水蒸気爆発によって使用済み燃料が倒れたり損壊してやはり再臨界して爆発することだった。今回3号機で放水が行われ、放射線が若干でも下がる結果になったことで少なくとも3号機で第2の最悪シナリオが起こることはなくなったと考えられる。放水を行った自衛隊員は勲章ものだ。この平和な日本で国のために明らかな危険に立ち向かって命をかけ、勲章をもらえるような働きをできる機会はめったにない。自衛隊にはぜひともがんばってほしいと思う。あとは伝えられるように4号機のプールに水があって、その他のプールにも温度上昇程度の問題しかなければあとは現状の水注入作業をやりながら電源や冷却系の復旧を待つことになる。プールさえ問題なければチェルノブイリを超えることはないだろう。もちろんメルトダウンの可能性はまだあるが、一応格納容器もあることだしチェルノブイリほどの事故にはならないだろう。つまり今我々が住んでいるところ(原発から約200km)を捨てて逃げなければならない状況に追い込まれる可能性はほぼなくなったと考えられる。20km以内の人はもう戻れないかもしれないが。ちなみに電線を引っ張る話は東北電力とつなぐ送電線が地震で壊れていたのであたらしくつないでやっと今接続ができる状況になったとのことらしい。そんなに後手でもなかったようだ。