共通要因故障

でたらめ委員長が前に全電源喪失についてそんな確率の低いことは想定してもしょうがないといったらしい。例えば外部電源が失われる確率が1%、そのとき1台目の発電機が起動しない確率が0.1%、2台目も起動しない確率が0.1%とすると全電源喪失に陥る確率は1億分の1だというのがその主張である。しかしそれらの現象がいずれも同じ要因、例えば地震津波、竜巻、洪水、火災等で故障するのが共通要因故障である。そうなると上記確率論はまったく意味がない。今回福島でまさに共通要因故障による原発事故が実際におこり、共通要因故障の恐ろしさがよくわかった。「プルトニウムの未来」は1994年の本だが、共通要因故障についても解説がある。反対派が当たり前のように指摘していたのに推進派は何をやっていたんだか。経団連原発再稼動を提案したらしい。日経新聞も再稼動なしではCO2削減が達成できないという特集を組んでいる。この人たちはばかなのだろうか。地震があったら原発はだめだということが証明されているではないか。原発は共通要因故障に対して非常に脆弱である。なぜわざわざ地震国日本で原発を動かす必要がある?とりあえず火力で発電すればよい。CO2削減なんて無理だと前から言っていたではないか。CO2は日本以外のところで削減し、その排出権を買えばすむことだ。CO2のために日本を放射能まみれにすることはない。できる範囲で再生可能エネルギーに転換すればよいのだ。再生可能エネルギーがだめだから原発というのは論理のすりかえである。