NHKスペシャル「メルトダウン 〜福島第一原発 あのとき何が〜」

昨晩の番組を見た。1号機に関する当日の状況を検証したものだ。各種シミュレーションは電源がとまったら数時間以内の炉心溶融を予想しているのに、当日運転員の中にそれを予想した人は誰一人いなかった。非常用復水器は停電時に弁が閉まる仕様になっていたが、それを知っていた人は誰もいなかった。スリーマイル島原発事故は水位計が誤動作して圧力容器破損を恐れた運転員が非常炉心冷却装置を止めたために起こったことがわかっていたのに、福島の水位計も誤動作するタイプであり、運転員はそれを信じる一方非常用復水器の破損を恐れて非常用復水器を止めてしまった。どれも完全な準備不足であり、特に水位計の話はスリーマイル島の教訓をまったく学んでいないという点で犯罪的だ。水位計の問題が明らかになったのだから水位計はそうでないものにすべて取り替えたと私は思っていた。やはり日本の原発は安全の面で本当に技術的にだめであり、即刻停止すべきである。