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アゴラにのる原発推進記事に対して反論をコメントすることを趣味にしていたのに、原子力規制委が安全基準を発表してからそういった記事がめっきりなくなってしまい、最近つまらない。まあ、規制委がそれなりの信頼を得たということでもあろうし、規制委の言うとおりにすることにより電力会社も信頼を回復しようと考えているのかも知れない。規制委が電力会社が期待するほど緩くなかったのは確かだが、とはいえ言うとおりにすることも原発の再稼動ができることを考えれば悪くないということだろう。規制委の作った基準どおりに対策が進むとすれば悪いことではない。
そんななか茂木大臣が規制委だけではなく、業界内で安全をチェックする組織を作ることを表明した。これも規制委に対抗する組織であるようでは困るが、規制委はそうはいっても自ら原子炉を操作することはない、言ってみれば机上の組織であるのでその規制が適正であるかは疑問もでることもあろう。そんななか、茂木大臣の言うような組織が実効的に機能すれば、より有効な安全対策が可能になることもあろう。理想的にはそういった安全対策が国の安全基準を超えて成されるようになり、国の安全基準は追いついていない電力会社のみを規制するぐらいであればいうことはない。大臣はそういう趣旨で考えているであろうから悪い話ではない。もちろんできたからといってそうなるとは限らず、ただ単に規制を緩めようとする組織に成り下がる可能性もこれまでの電力会社の姿勢からいえばおおいにあるとも思われるが。
さらにトルコに原発輸出が決まったというニュースがあった。安倍総理が世界一安全な原発を供給するという厚顔無恥はたいしたものだと思うが、現実問題として地震国トルコに地震をよく知る日本の原発が入るのは悪いことではない。日本で事故があったのはアメリカ設計の原発だし、日本製がだから悪いということにはならない。逆に中国製や韓国製の安い原発を選ばなかったのはトルコが懸命だからである。日本のメーカーも下請け面して原発事故を電力会社のせいにしてばかりいないで、自ら安全に責任をもったものを送り出してもらいたいものだ。