原発の論点

①稼動しているところで事故が起これば放射性ヨウ素セシウムが気体となって拡散し各地を汚染します。十分冷えている核燃料は事故が起きても拡散は軽微です。
②核燃料は使用前ならかなり安全で、使用済みは非常に危険です。燃やせば燃やすほど危険で扱いが困難になります。
③核廃棄物は危険ですが量的に少ないので確かにマシではあるでしょう。しかし、二酸化炭素等を減らす手段は原発だけではないし、原発で解決できるわけでもありません。
④地球環境問題は地球の問題です。国土が狭く、天災が多い日本より原発に適したところは地球上にたくさんあります。
⑤再処理工場やプルトニウムを燃やす高速増殖炉は20年たっても完成しません。原子力技術は進歩してるでしょうか。宇宙処分は打ち上げ失敗のリスクやコストをクリアできないでしょう。
二酸化炭素問題ははっきりしています。しかし解決の方法は原発だけではありません。
⑦地下貯蔵も地震、噴火の多い日本でする必要はないです。
⑧福島第二より女川でしょう。新幹線のようなものです。一方でJR北海道なんかは何年も事故を頻発させて今なお改善されていません。日本の電力会社がJR北海道のようでないとどうしていえるのでしょうか。
⑨事故は一番弱いところでおきます。どんなに注意を払っても必ず見落としはあるので常にそれを探していくという姿勢が必要です。「安全が確認される」ということはありえません。
⑩3兆円の出費は発電にそれ以上の価値があるからなされていることであり、発電の効用を考えればマイナスではありません。
原発は化石エネルギーの非常に有効な代替手段だが唯一のものではなく固有のリスクや廃棄物があり、その天秤が人により違います。リスクも制度や信頼との天秤になります。制度や信頼をリスクより重くして原発よりリスクを軽くしていくことが原発活用の鍵と思います。