太田フィル定演

先週の日曜は太田フィルの定演。曲はローマの謝肉祭、ハイドン軍隊、チャイコフスキー5番。さっそく録音を聞かせてもらったのだが、自分でいうのもなんだが素晴らしい。通常どれか一曲はよくても他はいまいちな場合が多いが、今回はどれも良い。全体を通してテンポ感がよく、管弦打が非常に息があっているし、行間の表情が豊かだ。指揮者とホールがすばらしいからということでもあるが、本当によくできたものだ。もう全体通して5回くらい聴いてしまった。特にびっくりはハイドン。地味な曲と思っていたが、こんなにわくわくするんだと思うくらい楽しい。
ところで今回面白いグラフを作ってみた。太田フィルの演奏会での弦楽器の団員数とエキストラ数のグラフ。

前回のチャイ5のときはなんとエキストラ数の方が団員よりかなり多い。これでは普段の練習はほとんど意味がない。団員数はその翌年以降今に至るまで約30人で大きな変動はないが、エキストラ数は20人超から最近の10人程度まで徐々に下がっている。くるみ割りのできが悪くてラフ2の出来がよかったと感じていたがエキストラの多少によるものかもしれない。しかし最近はそのくるみ割りより少ない、団員数の1/3程度のエキストラ数で、ドボ7などはある人のブログに「群馬埼玉のアマオケで最高ランク」と評されたのだから立派なものだ。団員の技術や音楽性の向上の努力の結果と見ていいだろう。しかし今回はエキストラ数は団員数の半分。ドボ7のときのコンミスは団から去ってしまい、さらに4人程度(一時的かもしれないが)団を離れてしまう。またエキストラに頼らざるを得ない時代がくるのかも知れない。演奏会のレベルはそれによってかえって上がるかも知れないのだがそれっていいことなのだろうか。