ルーデンス定演

先週の日曜はルーデンスの定演。曲はk157、秋、CPEバッハのフルートから1,2楽章、ニールセンボヘミヤデンマーク民謡、リュートのための古代舞曲。今年は特に危ないところもなく、なかなかいいできだったと思う。ルーデンスのよさは天から響いてくる音にある(お客さんにどう聞こえているかは別として)。音楽が演奏者の意思を離れて違うところから聞こえてくる感じ。あわせるのが不得意な合奏団でみんながなんとか他の人にあわそうとするとそういう音が出てくる。なのでそういう音はいわゆるうまいオケからはでてこない。そういうところは特に合わせようとしなくても合ってしまうから。これまでもっともつまらなかった合奏はいわゆるうまい人たちを集めて幼稚園用の演奏をしたときだった。非常に上手な合奏団のはずなのにそこの音はまったく魅力を感じないものだった。そして逆にルーデンスはうまいわけでないのが幸いしてそういう響きがときどき出てくる。今回特にあわせるのに苦労したニールセンなんかはまさにそんな響きがでたと思う。音楽っておもしろい。