太陽光が増えたら

うちの太陽光がさらに増えるかどうかはわからないが、世の中の太陽光は今後ますます増えていくことだろう。仮に日本のすべてのエネルギーを太陽光で賄おうと思ったらどうなるだろうか。まず電気だが、日本の1年間の電力消費は約1兆kWh。太陽光の稼働率10%とするとこれを賄うには10億kWの太陽光導入が必要になる。国民一人あたり10kW。全国的に晴れだったら10億kW発電するが、電気の使用量は平均1億kWだから9億kWは使い切れない。1日晴れたら約50億kWh発電するがこれを貯めるか使うかしないといけない。揚水発電は2億kWh程度だろうか。まったく足りない。リーフが30kWh貯められるとして1億台あっても足りない。電気だけでこれだが、日本のエネルギーとしては自動車等の移動体用で電気と同じくらい、産業用としても電気と同じぐらい消費している。これらを賄うには30億kWの太陽光が必要で、晴れた日には29億kWを貯めないといけない。電気が発生しても電気として使えるのはごくごくわずかでほとんどは別の形にして貯めないと使えないのだ。おそらく水素にして貯めることになるだろうが、すべてのガソリンスタンドが太陽光の水素発生装置をつけ、ガソリンや都市ガスのような形で供給することになるのだろう。今世紀末には温暖化ガスゼロにしようと言っているが、その世界は思いっきり水素社会ということになりそうだ。