日本のエネルギーをすべて太陽光でまかなったら

太陽光発電による日本のエネルギーの再エネ100%がどんなになるか想像してみよう。日本の電力消費は年間約1兆kWh、電気は全エネルギーの1/4と言われているから全部電気で賄えば4兆kWh。太陽光発電稼働率15%とすれば再エネ設備容量は27億kW必要。1日分の電気を貯めるには100億kWhのバッテリーが必要。再エネ設備が20万円/kWとすると再エネ設備費で540兆円、バッテリーが5万円/kWhとすると500兆円必要。再エネ100%にはざっと1000兆円かかり、20年使えば電力コストは約12円/kWh。もちろんここには送配電、電化コストは入っていないし1日以上の変動吸収は別途考える必要がある。また、27億kWの太陽光発電設備を作るのに必要な面積は約270億平米=27000平方キロ=270万ha。日本の面積が38万平方キロだからその約7%、日本の農地が456万haだからその約6割に相当する面積に太陽光を敷き詰める必要がある。コスト的にはなんとかなっても面積的にはまあ不可能。できて2割程度か。あとは地熱1割、水力1割、陸上風力1割、洋上風力1割としてのこり4割は省エネということになるか。