太田フィル定演

日曜日は太田フィル定演。曲目はシベリウス1番、ドビュッシー組曲など。録音を聴いたが、出だしからエネルギッシュ。お客さんは出だしを聞いただけでも来てよかったと思うのではないかな。小組曲はうってかわってゆったりした雰囲気。曲の息使いが感じられる。シベリウスは練習の時は危ないところも多々あったのだが、本番はそれを感じさせない安定した演奏。どの曲もいい演奏だったと思う。ホールもいいし、指揮者の本番力も上がってきているのかも。ルーデンスもそうだが、ホール選びは大事だ。ルーデンスと違って弦はトラが多くなっているのが残念だが、(演奏がよかったのもそれが原因かも知れないし)、でもいくらトラが多くても団員がずれたらいい演奏はできないわけで、団員がいい演奏をしているからトラさんもうまく加勢できたと考えよう。前半も後半も満足なできというのはめったにない。今回は難しい曲だったし、抜けた人も多く、実は太田フィルはピンチだったのだ。危機感があるとかえってよくなるのはラフマニノフのときもそうだった。底力のある団だと思う。